月曜 14:45~18:00
木曜 16:30~18:00
金曜 18:00〜21:30?
親しくなった新聞記者がフリーパスを二枚持っていたので、数日前の晩、私は、とある人気のヴォードヴィル・ハウスで演芸を観た。
演目の一つにヴァイオリン・ソロがあった。弾いていたのは、印象的な顔立ちの、四十そこそこなのに豊かな髪がすっかりグレーになった男。私は音楽にうるさくないので、雑音の連なりは聞き流して、男のほうをじっと見つめていた。
「あの男にまつわるちょっとした話が、一、二ヵ月前にあってさ」と新聞記者が言った。「その仕事を担当させられた。コラムで、すごく軽快なジョークっぽいものにするつもりだった。地元の出来事をぼくが滑稽なタッチで書くのをボスは気に入ってくれているみたいなんでね。そう、じつはいまも笑劇のコメディを書いているんだよ。まあ、それはともかく、家にまで行って詳しく取材した。だけど、どうしてもうまく書けない。だから結局、代わりに、イーストサイドの葬式をコミック調にまとめた、いつものような記事に差し替えた。どうしてかって? まあ、僕の笑いのフックにうまく引っかけられなかったんだ、どういうわけか。きみならきっと開幕劇にぴったりな一幕の悲劇に仕立て上げられるんじゃないか。ネタの詳細はあげるよ」
演芸のあと、友人であるこの記者は、ヴュルツブルガー・シュタインのワインを飲みながら滔々とその子細を語った。
「わかんないな」私は、彼の話が終わると、言った。「どうしてゲラゲラ笑えるような滑稽な話が作れない? 三人の人間は本物の劇場の本物の役者よりはるかにおかしくてバカバカしい役を演じてるじゃないか。現実世界の方が劇場で、あらゆる男女が役者じゃないかと思うほどにさ。「芝居より劇的」 私がシェイクスピア先生ならそう言うね」
「じゃあ、やってみてよ」記者は言った。
「よおし、やってみるよ」と私は言った。そして、やった。どうすればその話から新聞向けのユーモアのあるコラムが作れたかを教えてやるために。
アビンドン・スクエアの近くに一軒の家がある。一階には二十五年つづく小さな店があって、おもちゃや雑貨や文房具を売っている。
二十年前のある晩、その店の上の部屋で結婚式があった。メイヨー未亡人がこの家と店の持ち主だった。娘のヘレンがフランク・バリーと結婚したのである。ジョン・デレイニーが新郎の付添人をやった。ヘレンは十八歳で、かつて彼女の写真は新聞の朝刊の「無差別女殺人鬼」というモンタナ州ビュート発の記事の見出しの隣に載ったことがある。もっとも、関係はないだろうと目と頭で否定してからあらためて虫めがねを取りだして写真の下のキャプションを読めば、ロワー・ウエスト・サイドの「とびきりの美女」シリーズの一枚であるとわかるのだが。
フランク・バリーとジョン・デレイニーは同じ地区に住む「とびきりの」若い美男で、心からの親友だった。芝居なら、幕が上がるたび、きっと対立することになるのだろうなと期待させるようなふたりだった。オーケストラ席や小説にお金を払うような面々はそういうものを待っているものだ。そしてここに早くも、話の笑いどころが出てくる。ふたりはヘレンをめぐって壮絶な戦いを繰り広げていたのである。フランクが勝利すると、ジョンは握手してフランクを祝福した――ほんとうにそうしたのだ。
式ののち、ヘレンは帽子を取りに階段を駆け上がった。旅行用の服装で結婚式を挙げていたのである。彼女とフランクはオールド・ポイント・コンフォート(←ヴァージニア州南東部の海辺の保養地)へ一週間の新婚旅行に出かける予定だった。階下では、いつも同様にぎやかな洞穴の住人たちが、履きつぶした靴とトウモロコシの粒の入った紙袋を両手いっぱいに抱えて、ふたりを待ち構えていた。(←新婚旅行に行く新郎新婦にそれらを投げつける慣習があった)
そのとき、非常階段でガタガタと音がして、部屋に飛び込んできたのは、発狂して理性をなくしたジョン・デレイニーだった。縮れ毛をべっとりと額に貼り付けて、振られた相手に激しく無作法に愛を告白すると、リビエラかブロンクスか、あるいはどこでもいいからイタリア風の空と甘美なる無為(ドルチェ・ファール・ニエンテ)の味わえるところへ一緒に逃げてくれ、飛んでくれ、と懇願してきた。
ヘレンがデレイニーを撥ねつける様子を見たら、ブレイニー(←チャールズ・E・ブレイニー。二十世紀初頭の劇作家、俳優、プロデューサーで、「メロドラマの王」と呼ばれた)は狂喜して飛びついたろう。燃え立つような軽蔑の眼差しで、淑女にむかってそんな口のききかたをするとはどういうつもり、と問い質し、彼をすっかりしゅんとさせたのだから。
ただちにヘレンは彼を追い出そうとした。彼にさっきまで取り憑いていた男らしさはどこかへ消えていた。頭(こうべ)を垂れて、「思いは抑えられない」とか「心のなかに永遠の思い出として」みたいなことを言った――彼女は、さっさと非常階段から出てって、と促した。
「遠くへ行く」ジョン・デレイニーは言った。「地球の反対側に。ひとのものになったのを承知してきみの近くにいるなんて、とてもできない。アフリカに行くよ、まるでちがった風景のなかで頑張って――」
「お願いだから、出てって」ヘレンは言った。「だれか来るかもしれないし」
彼が片膝をつくと、彼女は別れのキスをさせるために、片方の白い手を伸ばした。
女性たちよ、偉大なる小さな神キューピッドからのこんな最高の恵みをあたえられたことはありますか? 自分が求めている男はしっかりと確保しておいて、自分が求めていない男には縮れ毛をべったりと額に張り付けてひざまずかせ、アフリカへ行くとか、心に永遠に咲くアマランスの花のような愛だとか、わめかせているのですから。自分の力を確信するでしょう、甘く確かなものになった自分の幸せな状態を感じることでしょう。失恋した不運なやつは異国に飛ばすことにし、そいつが別れのキスを関節にしているときは、爪のマニキュアがなんてきれいに塗られているか、自分にうっとりしている――いかがです、女性たちよ、こういうのって素晴らしいよね――見逃す手はありません。
するとそのとき、もちろん――どうしてわかりました?――ドアが開き、現れたのは花婿だった、いつまでもいじられている帽子の紐にヤキモチを焼いていたのだ。
別れのキスがヘレンの手に押しつけられ、窓から非常階段へと飛び降りたのはジョン・デレイニーである――アフリカに向かっていた。
ここで少々スローな音楽はいかがでしょう——かすかなヴァイオリンの吐息にクラリネットとチェロをうっすらと入れたのなどは。場面を想像してみてください。かんかんに怒ったフランクが、死ぬほど傷ついてわめき散らしています。ヘレンは、彼に駆け寄ってすがりつき、弁明しています。彼は肩にかかった手をつかんで引きはがし——一度、二度、三度と、何度も何度も引きはがし——やり方は舞台監督が教えてくれるでしょう——ヘレンを床に突き飛ばします、彼女は身をちぢめ、打ちひしがれて、うめき声をあげます。おまえの顔なんか二度と見たくない、と彼は泣き叫び、そして、驚く客たちの視線のなか、家を飛び出していきました。
さて、こうなるともう芝居なんかよりも劇的な劇そのものですから、観客のみなさまには現実世界のロビーに出ていただくしかありません、休憩時間は二十年です、どうぞ、結婚したり、死んだり、白髪になったり、富んだり、貧しくなったり、喜んだり、悲しんだりしてください。しかる後、次の幕をあげますから。
ミセス・バリーは店と家を継いだ。三十八歳になっていたが、美人コンテストに出ても、居並ぶ十八歳の小娘たちを圧倒的な判定で打ち負かすことができただろう。一握りの人々が結婚式での喜劇を覚えていたが、彼女はそれを秘密にしているわけでもなかった。芳香剤や防虫剤と一緒にしまいこむこともしなかったし、雑誌社に売ることもなかった。
ある日、中年のばりばり稼いでいる弁護士が、法律用紙とインクを買いに来て、カウンター越しに結婚を申し込んだ。
「本当にありがたいお話です」ヘレンは言った、うれしそうだった。「だけど私、二十年前に別の男性と結婚しているんです。間抜けと呼んだほうがお似合いの人でしたけど、それでもまだその間抜けを愛しているんだと思います。結婚式の三十分後から一度も会ってないんですけど。インクは複写用と筆記用、どちらになさいますか?」
弁護士は昔流の上品な作法でカウンター越しに一礼し、手の甲に敬意のこもったキスをして去って行った。ヘレンはため息をついた。別れのあいさつか、ロマンチックだけど、ちょっとおおげさね。三十八歳の彼女は美しくて愛されていたが、言い寄ってくる男たちから得られるのは非難と別れの言葉だけのようだった。さらに悪いことに、直近の一名に関していえば、顧客を一人失うことにもなった。
商売は上手くいかなくなった、そこで「部屋貸します」の看板をぶら下げることにした。三階の大きな部屋二つを、しっかりとした立派なひとたちのために用意した。間借り人たちは、出ていくときには皆、残念そうに去って行った。というのも、ミセス・バリーの住居はきれいで居心地がよく、趣味も良かったのだから。
ある日、ラモンティというヴァイオリニストがやってきて、階上の正面の部屋を借りた。アップタウンの繁華街の不協和音と雑音が彼の素晴らしい耳を痛めつけていたので、彼の友人が騒音砂漠のなかのこのオアシスに送りこんできたのだった。
ラモンティは、まだ若々しい顔つきといい、黒々とした眉といい、短く鋭い異国風の褐色の髭といい、はっとさせるロマンスグレーの頭髪といい、芸術家気質といい——軽快で陽気で思いやりに満ちた態度に現れている——、アビントン・スクエアのそばの古い家にはぴったりの間借り人だった。
ヘレンは店の上の階に住んでいた。ここの建築様式は風変わりで奇妙なものだった。玄関ホールは大きくてほぼ真四角である。片側と、それから突き当たりにむきだしの階段があって上の階へ続いている。このスペースを彼女はリビング兼オフィスにしていた。机を置いていて、商売の手紙をそこで書いた。そして夕方には、暖炉の火と輝く赤ランプのかたわらに座って、縫い物や読書をした。ラモンティはこの雰囲気をとても心地よいと感じ、多くの時間をそこで過ごし、バリー夫人にパリの素晴らしさを聞かせたりしたが、その地ではことのほか悪名高くてやかましいヴァイオリニストに師事していたのだった。
次にやってきた下宿人二号は、ハンサムで、憂愁をただよわせた男で、歳は四十代前半、褐色の謎めいたあご髭、そして奇妙に訴えかけてくる、すがりつくような眼をしていた。彼もまたヘレンとの交際を望んだ。ロミオの目とオセロの口ぶりで、遠い国の物語を聞かせて彼女を魅了し、上品に遠まわしに口説いてきた。
初めからヘレンは、不思議な、抗いがたいスリルをこの男に感じていた。男の声がどういうわけかヘレンをたちまち若き日のロマンスへと引き戻したのだ。この感情はどんどん大きくなり、ついにはそれに支配され、この男はあのときのロマンスに関わっていたのだと直観的に信じるようになった。そして女性ならではの理屈で(そう、女性たちはときどきこうなるのですよ)、ありきたりな三段論法や理論やロジックを飛び越えて、夫が帰ってきたのだと確信した。というのも、彼の目には、女なら見逃すはずのない愛が見えたし、何千トンもの悔恨や自責ものぞいていて、それが哀れみを誘った。その哀れみは、愛は報われたという思いに危険なほど近いもので、まさに、「ジャックの建てた家」[i]の歌がかぎりなく膨らんでいくように、大きく膨らんでいった。
しかし、彼女はそんなそぶりはみせなかった。ふらりと出て行ってから二十年後にまたふらりともどってきた夫に、スリッパが具合よくきちんと揃えてあるとか、マッチも葉巻のために準備されているとか、期待されては困るからである。償ってもらわねばならないし、説明してもらわねばならない、ことによったら、罵倒も甘受してもらわねばならない。すこし煉獄をさまよわせて、そして、まあ、そこでちゃんと行儀良くしてくれていたら、天国に迎え入れてあげてやるのもいいか。そういうわけで、彼女は、彼が夫だと、もしくはそうではないかと思っているそぶりはみせなかった。
そして、私の友人である新聞記者は、なんと、ここになんら笑いどころを見いだせなかったのだ! にぎやかで愉快で明るいジョークっぽい話を書くのが仕事なのに——でも、親友をけなしたくはない——話をつづけよう。
ある晩、ラモンティが、ヘレンの玄関ホール兼オフィス兼応接間でもある部屋に顔をだして、陶酔した芸術家の優しさと熱情を発揮して、愛の告白をした。その言葉は、神々しい火が放つまばゆいほどの炎だった。夢想家でもあれば実践家でもある男の心は燃えていた。
「お返事をいただく前に」と彼はつづけて、彼女に、そんなに急に言われても、ととがめられるのを制した。「私には『ラモンティ』という名前しかないことをお伝えしておかねばなりません。マネージャーがつけてくれた名前です。私には自分が誰かも、出身地がどこかもわからないんです。最初の記憶は、病院で目を覚ましたときです。そのときはまだ若くて、病院に数週間いました。それ以前の人生は空白なんです。頭に怪我をして道端に倒れていたところを発見され、救急車で運ばれたそうです。どこかから落ちて石に頭を打ちつけたのだろうとのことでした。私が誰であるかを示すものはありませんでした。いまだ一度も思い出せません。退院してからです、ヴァイオリンを始めたのは。なんとか成功しました。ミセス・バリー——あなたの名前はこれしか存じあげないのですが——愛しています。一目見たそのときから、私にはあなたしかいないと感じました。それに——」——と、まあ、こんなようなことをどっさり並べた。
ヘレンは若い自分に戻ったように感じた。まずはうれしさの波が、つづいてほんのり甘い自惚れのスリルが体中を駆け巡った。ラモンティをまっすぐ見つめると、心臓が激しく脈打った。そんなにも激しく脈打つとは意外だった。そのことに驚愕した。この音楽家は彼女の人生のなかで大きな存在になっていたのだ、そのことに気がついていなかった。
「ラモンティさん」彼女は言った、淋しそうに。(いいですか、これは芝居ではありませんよ、アビントン・スクエアのそばの古い家で実際に起きたことです)「ごめんなさい、私は結婚しているんです」
そして自分の人生の悲しい話をした。ヒロインというのは、遅かれ早かれ、プロデューサーなり記者にそんな話をするものだ。
ラモンティは彼女の手を取ると、頭(こうべ)を低く垂れてキスをし、部屋へと上っていった。
ヘレンは座って、悲しげに自分の手を見つめた。まあ、無理もない。三人の求婚者がその手にキスをし、赤栗毛の馬にまたがって去って行ってしまったのだから。
一時間後、すがりつくような目をした謎めいた男が入ってきた。ヘレンは柳の揺り椅子に腰掛けて毛糸で手慰みに編み物をしていた。階段からぴょんと飛びおりた彼は、話をするために立ち止った。テーブルの向かいに腰かけるや、またまた、愛の言葉をどっとばかりに浴びせかけてきた。そしてそれからこう言った、「ねえ、ヘレン、覚えてないのかい? きみの眼を見ていてぼくにはわかったけど。過去のことは忘れて、愛が二十年続いたことを思い出すということはできないかい? ほんとうにすまないことをした——怖くて戻ってこられなかった——でも、愛に理性は勝てなかった。許せないかい? 許してくれ」
ヘレンは立ちあがった。謎めいた男は、彼女の片方の手を、強く震えながら握りしめた。
ヘレンは立ちつくした。ああ、芝居ってやつは情けない、このようなシーンや彼女の心情を描けずにきたのだから。
というのも、立ちつくす彼女の心は引き裂かれていたからだ。花婿にたいするフレッシュで忘れがたい初々しい恋は自分のものだし、自分がした最初の選択の思い出は宝物のように神聖で栄誉にしてきたもので、魂の半分を占めていた。その純粋な思いのほうに傾くところはあった。栄誉、貞節、そして甘美な、長く続いてきたロマンスがその思いのほうに彼女を引っぱっていた。しかし、心と魂のもう半分は別のもので占められていたのだ——もっと最近の、もっと充実した、もっと近くの人で。というわけで、古き心が新しい心と戦っていたのである。
そんなふうに彼女が逡巡していると、階上の部屋から、やわらかく、激しく、訴えかけるヴァイオリンの音が聞こえてきた。音楽という魔女はどんなに高位にある者にも魔法をかけるものだ。袖にくっつけた心臓をカラスに突かれても無傷の者もいるが [ii]、首からそう遠くない鼓膜に心臓をくっつけた者は無傷ではすまない。
音楽と音楽家が彼女を呼んでいた。そして傍らでは、栄誉と往年の恋が彼女を引きとめていた。
「許してくれ」彼は懇願していた。
「二十年よ、そんなにも長い時間、あなたは愛していると言った相手から離れていた」彼女は言い放った、煉獄へ追いやる勢いだった。
「どう言ったらいいだろうか」彼は許しを請うた。「包み隠さず話すよ。あの晩、あいつが出て行った時、僕は後をつけた。嫉妬でおかしくなっていたんだ。暗い道であいつを殴り倒した。そしたら起き上がらない。調べてみたよ。頭が石にぶつかっていた。殺すつもりはなかった。愛と嫉妬でおかしくなっていただけだ。近くに隠れて、あいつが救急車で運ばれていくを見ていたよ。きみはあいつと結婚したけど、ヘレン——」
「誰、誰なのよ、あなたは?」女は叫んで、目を大きく見開き、手を引っこぬいた。
「覚えてないのかい、ヘレン——いつだってだれよりもきみを愛し続けてきた男さ。ジョン・デレイニーだよ。許してくれるなら―」
しかし、彼女はもういなかった、ピョンピョンと、よろめきながら、大急ぎで、飛ぶように階段をのぼり、音楽のほうへ、すべてを忘れてしまってはいるが前の名前のときもいまの名前のときも自分を一途に思ってくれる男のほうへ向かっていた。のぼりながら、泣いていた、叫んでいた、歌っていた、「フランク! フランク! フランク!」
三つの運命は、こんな具合に、歳月のなかでビリヤードの玉のようにもつれあったのである。なのに、私の友人の新聞記者ときたら、ここに笑いどころをまったく見いだせなかった!
[i] 「これはジャックが建てた家です」という文章にいろいろな事柄がつぎつぎと付け加えられていく、マザーグースの歌。
[ii] 『オセロ』のイアーゴの台詞からヒントを得たもの。オセロに企みを抱くイアーゴーは、自分の心を見せるような振る舞いをしてはいけないという意味で、「そんなことをするのは,自分の心臓を袖にくっつけてカラスに突かせるようなものだ」と言う。